2011年7月25日月曜日

一風堂登場




 日本の博多ラーメンチェーンの一風堂がついに香港に進出。
会社から徒歩5分の場所なので、オープンの日から二日続けて行ってしまった。
ここ数年、明らかに日本の飲食店の進出が増えている。
すぐ挙げられるだけでも、サイゼリア、大戸屋、モスバーガー、Coco一番カレー、牛角、等々。
自分が香港に来た2004年頃と比べても、明らかに進出企業の傾向が変わってきている。以前は製造業や商社なんかが多かったのが、現在は飲食、サービス、小売なんかが中心になっている。飲食、小売は、香港の地代が高いので、苦労することが多いようだけれど、香港に住んでいる日本人にとっては大変助かる。

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 先日の香港のフリーペーパーに小樽の特集が。
香港の人は小樽の名前を知っていることが多い。
旅行に行ったことがある人も多いし、何より映画「ラブレター」の影響も大きいと思う。北海道、小樽も映画を誘致するような活動もしているのかもしれないけれど、
どれくらい海外の監督やプロデューサーにアプローチできているのだろう。

日本、北海道はとてつもない観光資源を有していると思うのだけど、それを現時点でどれだけ引き出すことができているのかを考えると悲観的にならざるを得ない。
そして外へのアピールと共に、受け入れる体制づくりもまだまだこれからのような気がする。英語は交通機関や通信手段と同じように、インフラと位置付けて改善しなければいけないのは言うまでもなく、それに加えて海外、外国、外国人という存在に対しての認識は大幅にパラダイムシフトする必要がある。

この話を始めると言いたいことは次々と出てきて止まらないのだけど、もう将来的に、とか、最大限の努力、とか、できるところから、とか曖昧なゴール設定ではなく、本気でやっていかないと、貴重な機会を相当無駄にしていくことになってしまうと思う。海外にいると、いかに日本の存在感が相対的に小さくなってきているかは切々と感じる。

これまでは黙っていても見てくれていた、という状況はあったかもしれないけれど、これからは今までの数倍能動的にアクションを取っていかなければ、ある日ふと気がつくと、誰も日本を見ていない、ってこともあるかもしれない。というのは大げさとしても、それくらいの危機感で取り組むべきだと思う。見て、見て、僕らをもっと見て、と言い続けなければいけない。

2011年7月11日月曜日

久しぶりの深センにて

少々用事があって、午後からお隣の深センまでお出かけ。
イミグレーションを越えて地下鉄の乗ろうとしたところ、20mを越える長蛇の列。
何かと思ったら地下鉄なのに、改札前で手荷物検査をしている。

ははあ、と思い当たったのは8月に深センで開催されるユニバーシアードの大会。
交通規制が厳しくなるとか、就業ビザが取れなくなるとか、ピリピリしてきていることは知っていたけど、まさか地下鉄の改札で手荷物のスキャンをされるとは思わなかった。

ユニバーシアードの開会式前後は、特別な5連休が設定されるという話も。
大学生の大会とは言え、深センにとってはこれまでにない規模の国際大会になるので、
力の入れようも半端ではない様子。
そういえばいつの間にか地下鉄の路線も増えて、今や龍崗や空港、蛇口地区までも地下鉄で行けてしまうようになっている。
深センに住む人たちも楽しみにしているようで、誇りを持って迎えるという意識が強い。
あなどれない大学生大会、と思ったら大学院生も参加できるようで、年齢制限も28歳までらしい。


2011年夏季ユニバーシアード
http://ja.wikipedia.org/wiki/2011%E5%B9%B4%E5%A4%8F%E5%AD%A3%E3%83%A6%E3%83%8B%E3%83%90%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%89

さて、ようやく改札口を抜けたと思ったら、エスカレーターが全て止まっている。
数日前に北京で起こったエスカレーター事故のせいだ、と すぐにピンとは来たけれど、
すぐに稼動を止めて検査を行うなんて、意外とやるじゃないか、と一瞬思ってしまった。
偏見かもしれないけれど、遠く北京で起こった事故に対して、深センでもすぐに対応を行う、
というのは、そうあるべきではあるのだけど、これが中国だと、おっ、と思ってしまう。

あまり詳細は知らなかったのだけど、深センオフィスのスタッフに聞いた所、
電車の駅のエスカレーターは通常は大量の乗客の利用に耐えられるよう、
デパート等に設置するエスカレーターとは違うものを使っているようだけれど、
今回北京の事故現場で使っていたのは普通のタイプのエスカレーターだったという話もあるとのこと。

四川の地震の時も、使うべき建築材料が使われずに施工されていたため、
多くの建物の倒壊を招き、結果的に多くの被害者を出してしまった。
現象は異なるけれど、その裏にあるロジックは一緒だなあ、と思った。
安全とコストを秤にかけて、コストを取る。
というか、結局はコストカットにはなっていなくて、誰かの懐に入っているのだけど。


中国:北京で地下鉄エスカレーター事故
http://mainichi.jp/select/world/news/20110706k0000m030072000c.html

北京に続き……深セン地下鉄でエスカレーター逆走、4人負傷
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0711&f=national_0711_093.shtml