2012年1月16日月曜日

新居を探せ!

新しい日本人の同僚が増えた。本社からの派遣で広州、深センと短期間勤務し、今年から香港勤務になる。ビザを申請し、IDも取れたということで、住まいを見つけることになった。

会社にも近く、深センにも行きやすいという意味で、Hung Homエリアで探したのだけど、大手の不動産屋に行っても、予算8000では取り付く島のないほど冷たいあしらいを受ける。少なくとも10,000を越える予算がなければHung Homでは見つからない、と言われたものの、そんなことはないと思い、地元の小さな不動産屋にも飛び込む。
すると、あることはあるのだけど非常に古い、という。まずは見てみよう、ということで、そのまま物件見学に連れていってもらう。そして案内してもらったのがこちら・・。




























どれもだいたい築30年から40年程。広さは500sqf程あり、家賃は月8000~8500。古い物件なので、実用面積も広く、その意味ではsqfあたりの家賃は安いのだけど、なにせ一人暮らしなのに500sqfもいらず、ベットルーム2つあるぐらいなら狭くて安い方がありがたい。ところが、香港では基本的に一人用の物件は少ないらしく、Hung Homでは特に家族向け物件が多く、スタジオタイプ、1DKタイプはほぼ皆無とのこと。
暮らせないことはないけど、結局いまいち決めきれず、保留。

そこで思い出したのが、Hung Homに住むマカオ人の友人。もしかしたら良い不動産屋を知っているかもしれないと思い連絡すると、知り合いの不動産屋を紹介してくれた上、一緒に物件回りに付き合ってくれるとのこと。休みの日なのに悪いなあとは思ったけれど、Hung Homエリアに詳しい彼女がいてくれると助かるので、お言葉に甘えて同行を依頼。

で、紹介してもらったのがこちらの蕪湖居(Wuhu Residence)
http://www.wuhu-residence.com.hk

先日の築40年とは雲泥の差の、新築ピカピカ、広さは320sqfと小さめながら、洗濯機、エアコン、レンジ、冷蔵庫と基本的な家具が備わっていて月あたりの家賃は8500。7階は眺めが良いとはとても言えないけど、23階の部屋は家賃は10000まで上がるものの、尖沙咀、香港島まで見渡せる素晴らしい景色が広がる。

階下には小さいながらもクラブハウス、プールが付いており、入り口にも若い女性コンシェルジェが常駐という、定年過ぎおじいちゃん管理人がたむろしていただけの先日の築40年とは比べ物にならない。

不動産屋に聞いてみると、最近完成したばかりで、まだ実際住んでいる人は少ないとのこと。オーナーにとっては、買った時より値段が下がっている今は売りにくく、しばらく賃貸に出すという希望の人が多いようで、物件はまだ出てくるかもしれないとのこと。更に、どう頑張っても一人でしか住めない広さなので、需要もそこまで大きくないとのこと。来年も住宅の値段は上がりそうではないので、もう少し待ったらもしかしたら8000ドルを切る物件も出てくるかもしれない。

思わず自分も住みたくなるぐらいのお買い得度ではあったのだけど家賃は同じ程度ながら倍ぐらいの広さのあるアパートに5年も住んでいると、物持ちになってしまい、とても小さいアパートへの引越しは無理。惜しいと思いながら、この物件は同僚に譲り、深夜まで外出した際の緊急滞在先として利用させてもらおうと思う。ちなみに買うとなると安くて260万香港ドル(2600万円)ぐらいから。日本人駐在員も、小さいながら快適そうなこういう物件に住めば、駐在員のコストも一年で軽く100万は削減できると思うのだけど、まだまだ日系企業には余裕があるということなのか・・。